「世紀末。それでも、戦車は希望を運ぶ。」シリーズの異端児でありながら、携帯機での終末世界を鮮烈に描き出したのが、PS Vita版『METAL MAX Xeno』だ。2018年、数多のRPGが美麗なファンタジー世界を競う中、本作は人類のほとんどが死滅した荒廃した大地を舞台に、愛する戦車と共に賞金首と戦い、わずかに残された人類の未来を紡ぐという、骨太なテーマを投げかけた。独自のタンクカスタムシステム、広大なオープンワールド、そして「人間も戦車も区別なく」スクラップになる可能性を秘めたシビアなバランスは、当時のゲーマーに「メタルマックスらしさ」と「新たな挑戦」を同時に体感させた、記憶に残る一本だ。Vitaの黄昏時を飾るに相応しい、珠玉のRPGと言えるだろう。