グリム名作劇場1「ブレーメンの音楽隊」
対応機種:3DO
▼ ゲーム紹介 ▼
「物語が、息づく──」3DOという新時代のマルチメディア機が夢を追いかけた1994年、イマ・カンパニーが放った『グリム名作劇場1「ブレーメンの音楽隊」』は、まさにその時代の申し子だった。絵本をめくるような温かさと、CD-ROMならではの豊かな表現力で、古き良きグリム童話をインタラクティブな体験へと昇華させた意欲作。まだゲームが「遊ぶ」だけでなく「体験する」ものへと進化を遂げようとしていた、あの黎明期の息吹を色濃く感じさせる一本だ。
基本データ
- タイトルグリム名作劇場1「ブレーメンの音楽隊」
- 発売日1994年9月2日
- 発売元イマ・カンパニー
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◆ クリア情報 ◆
- クリア条件
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- クリア時間
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ゲームレビュー
※レビューといいつつ、思ったことをただひたすら書き連ねる単なる感想文です。独自採点は独断と偏見によるものです。
3DOの性能を活かした絵本のようなビジュアルは、当時としては高水準。温かみのあるアニメーションが物語を彩った。
プロの声優による朗読と心温まるBGMは完璧。物語への没入感を最大限に引き出し、聴く価値がある。
インタラクティブ絵本としての完成度は高いが、ゲーム的な能動性は低く、プレイ感覚は薄い。鑑賞が主。
攻略の必要は皆無。物語を追うだけで完結し、詰まる要素は一切ないため、誰でも気軽に楽しめる。
年老いたロバ、犬、猫、そして雄鶏。それぞれが持ち主に見捨てられ、あるいは役立たずと蔑まれ、行き場を失った動物たちが偶然出会い、ブレーメンへ音楽隊として旅立つことを決意する。道中で悪事を働く盗賊団と遭遇し、彼らの知恵と協力で家を奪い取る──。この古典的な物語の核心は、弱き者が手を取り合い、新たな居場所と尊厳を勝ち取る希望と連帯のテーマにある。3DO版では、このシンプルな物語に、温かみのあるアニメーションと朗読が加わり、プレイヤーは彼らの旅路を静かに、しかし深く見守ることになる。
童話一本分のため、純粋なプレイ時間は短い。再プレイ要素も限定的で、ボリューム不足は否めない。
マルチメディア時代の意欲作として、教育ソフトやインタラクティブ絵本の先駆け的な意義は大きい。
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