寺沢武一の「武」
対応機種:3DO
▼ ゲーム紹介 ▼
「サイバーパンク」という言葉の真髄を、全身で浴びる快感――。1994年、3DOという野心的なプラットフォームから放たれた『寺沢武一の「武」』は、単なるゲームの枠を超え、巨匠・寺沢武一氏の世界観をインタラクティブに体験させる、まさに「デジタルコミックの未来」を提示した意欲作だった。CD-ROMの大容量を武器に、氏の息吹が宿る美麗イラスト、アニメーション、そして肉声までもがプレイヤーを魅了。当時の業界に、新たな表現の可能性を提示した先駆者である。
基本データ
- タイトル寺沢武一の「武」
- 発売日1994年4月29日
- 発売元ファンプロジェクト
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◆ クリア情報 ◆
- クリア条件
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- クリア時間
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ゲームレビュー
※レビューといいつつ、思ったことをただひたすら書き連ねる単なる感想文です。独自採点は独断と偏見によるものです。
当時の3DOとしては最高峰のグラフィック。寺沢先生の原画の美しさを存分に活かし、アニメーションも魅力的だった。
フルボイス、迫力あるBGM、効果音で、作品世界への没入感を高めた。耳から入る情報も重要だった。
「ゲーム」として見ると物足りないが、インタラクティブコンテンツとしては当時としては先進的だった。
攻略の難易度という概念はほぼない。コンテンツを網羅するための手探りの楽しさはあった。
本作に明確な一本道のストーリーは存在しない。むしろ、これは寺沢武一という稀代の漫画家が紡ぎ出した数々の傑作世界を、プレイヤーが縦横無尽に巡る「体験の書」だ。宇宙海賊コブラのクールな魅力、魔神ゴーラの圧倒的な存在感、ゴクウの疾走感あふれるアクション……。プレイヤーは、まるで先生の書斎に招き入れられたかのように、キャラクターたちの魂に触れ、彼らが活躍する世界観の核心に迫る。それは、ファンにとってはまさに夢のような「インタラクティブな資料集」であり、壮大な物語の断片を、自らの手で紡ぎ直す喜びをもたらす。
ファンアイテムとしては十分なボリューム。しかし、純粋なゲームとして見るともう少しコンテンツが欲しかった。
デジタルコミックの夜明けを告げた先駆性、そして何より寺沢武一先生への深いリスペクトとファンサービス精神は特筆に値する。
みんなの思い出・コメント
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